母校である阿佐ヶ谷美術専門学校(ASABI)の卒業、修了制作展である通称「卒展」に行ってきた。

自分がいた頃とだいぶ雰囲気や学校としてのやり方も変わったらしい。
何にせよ、前に「研究科」の皆さんと授業の場を共にしたのでまずはそれを見るのが目的だ。
思えば自分の知らない人が自分の作ったものを見てくれている時というのはドキドキするものだ。
特に学生のときはそうだ。
自分は学生にとってどう映っているんだろう?とかちょっと思ったりした。
たった1回だけの時間でしかお会いしていないしなぁ・・・とか。
作品は意外と絵画や漫画的なものが多かったが、どれも刺激になった。
私は今も相変わらず何とか続けて?いるので、今の作品の主流や流行などとても勉強になる。
何というか研究科だけでなくASABI学生さんの作品全般的に
「素朴」「日本(今自分が立っている場所)」「自然」「生活」「原点回帰」といった
作品がが多く見られた。
なるほど。
あの地震からだとか簡単に言いたくはないが、
確かに今、そういった感じが周囲、環境にも感じられる。
ボディコンで踊っていた原色ときらびやかであの華やかな感じ、
色が蛍光色でアメリカな現代美術?な感じ、すぐにバナナが描かれるといったあの類があまり見られなかった。
抑え目で控えめな感じでなんか大人な悟りというか、「若さ!てめぇらくらえこの野郎!」
みたいな己の精神が噴出したもの、フルスロットルな感じがあまりない。
まぁ別にそれを期待しているわけではないので別に良いのだけれど・・・。
控えめなお祭りな気配だった。―またそれも嫌いじゃない。
帰りは中華街で私が特別なときに使っている豆板醤を捜し求めぶらついたり、
安めの店があるポイントをさ迷い歩き・・・結果、かみさんと軽く飲んだりした。

思えば石川町の辺りなんて母の母校がある地域だ。
子供の頃はよくこの辺に来ていたが逆に母が横浜なので中華街はあまり来なかった。
大洋ホエールズの試合を観に行ったときに中華まんを買った記憶が一番鮮明なくらいか。
そういえばじいちゃんと山下公園やなんか行ったり、
その辺に浮いてる船の中に強引に連れて行かれレクチャーを受けさせられた記憶もある。
そうだ。じいちゃんは船乗りだった。
ところで、ワインが好きなかみさんはその日入った店にワインがなかったので若干不機嫌で戸惑っていたが、
台湾産のお手ごろな紹興酒がさっぱりとした「米の白ワイン(そりゃそうなのだが)」的な味だったため気に入っていた。
あー、良かった良かった。
学生の皆さん、お疲れ様でした。
いつかどこかでお会いできたら嬉しいです。
やはり母校というのは何とも悪くはないもんだなぁーとか最近やっと感じられるようになった気がする。

↑
は同時期に人形町で開催された「きむらかおり」さんの個展会場。
(画像はその日の展覧会終わりの様子で若干人が映りこんだその人は作家ではなく、画廊の管理人さんである)。
作家きむらさんもASABIの卒業生だ。
大きな作品に圧倒されたし、絵の具の質感が気持ちよかった。
やっぱりキャンバスは良い。
そして、きむらさんは私とかみさんを酒瓶でもって出迎えてくれ、その姿がおかしかったし嬉しかった。
またね、きむらさん。